「生き返った」
マツダイは最近、仕事に追われまくっていた。
通常の業務で毎日毎日、ヒーヒー言っている。
朝は5時過ぎに起き、17時ごろに帰宅。
ご飯を作っては食べ、シャワーを浴びて、ちょっと作業机に向かうと、いつの間にか居眠り…。
ナイター開催の競馬を見る事もなく、何となくTwitterつついていたら、コトンと寝ている。
気が付いたらベッドに行って寝る。
そして、また朝になる…。
そんな毎日の繰り返し。
仕事に追われ、何が楽しいか分からない、そんな日々を送っていた。
ある日、もう嫌になって、体力的にはキツかったけど、無理矢理、高知競馬場へ行った。
高揚、興奮、歓喜、感慨、憧憬…。
高知競馬場の門を見た瞬間、様々な感情が湧き出てきた。
脳汁ぶっしゃー。
様々な感情が湧いてきたからか、ほろっと涙ひとしずく流れた。
門をくぐると、いつも来ていたいつもの高知競馬場がある。
月1、2くらいしか来てないのに、どうしてか「ただいま」って言ってた。
競馬があるんだな、自分の人生には。嬉しいな、ありがたいな。
パドックに向かうと、馬たちが周回している。
ただボーっと、歩く馬たちをみているだけで、なんだかもう満たされてた気持ちになっていた。
レースが始まる。
ファンファーレがなると、一気に心がアツくなった。
情熱なんかな、興奮なんかな、何か燃えるようなものが、体の下から湧き上がってくる。
夕暮れの競馬は美しい。
夕暮れのセンチメンタル、馬が駆ける音、うっすら見える月、空に浮かぶコントレイル…。
馬がいる、この美しい風景を生で観ると、心が洗われるんだわ。
推しに会える喜び。
マツダイの推し馬「レオタイザン」。
この日も会えた、嬉しい。
競馬で推しがいると、より競馬が楽しい。
推しの馬券も買って、そっと財布にしまっておこう。
宝物を手に入れたような、ほくほくした気持ちになれた。
競馬があると、人生が潤う。
仕事に追われ、生きるのが楽しくなかったのに、競馬を見に行く、たった3時間でだけで心が潤う。
しおれた花が一気に水を吸収するように、心が一気に潤う。
競馬はギャンブル。
だけど、お小遣い程度の遊びくらいのお金でも、十分楽しい。推しも作れる。
この日は馬券勝負的には負けたけど、心が潤ってすんごく楽しかったから、実質勝ち。
また頑張ろうって、またここに帰ってこようって思った。
ありがとう、高知けいば。
ありがとう、競馬。
競馬があると、人生が潤うんだ。