どのレースを観たら、競馬を楽しめるのか分からない
競馬の名勝負が観たい!!
競馬の名勝負って、どんなものがあるか分かりませんよね。
スポーツには必ず「名勝負」がありますよね。
若貴兄弟横綱対決!!
ラグビー日本代表が起こした南アフリカに勝った奇跡!!
名勝負を観ると、そのスポーツが楽しくなりますよね。
競馬にも名勝負はたくさんあります。
その中でも今回は
08年・天皇賞秋
ウオッカvsダイワスカーレット
をお届けします。
この勝負は10年以上経っても、今だに語り継がれる「名勝負」です。
僕はリアルタイムでこの勝負を観戦していて
スゴイ…!!
競馬面白すぎ…!!
と、鳥肌が立った事を、鮮明に覚えています。
競馬ファンの中でも、「好きな名勝負」の上位に食い込むレースでしょう。
ウオッカvsダイワスカーレット…。
ご紹介します。
主役は2頭の「牝馬」
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/horse-901307_1920_R.png)
08年、天皇賞秋。
この戦いの主役は2頭の「牝馬」でした。
64年ぶりに「牝馬」でダービーを制した「ウオッカ」。
圧倒的な能力の高さで連対を外さなかった「ダイワスカーレット」。
この2頭の牝馬が主役です。
64年ぶり「牝馬・ダービー馬」の「ウオッカ」
「ダービー」は日本競馬における最高峰のレースです。
生産牧場、調教師、厩務員、騎手、馬主…。
競馬に関わる全ての人が「ダービー制覇」を夢見ています。
そんな至高のレース「ダービー」。
ダービーを勝ったのは「牡馬」ばかりでした。
しかし、07年にその歴史は変わります。
「牝馬」の「ウオッカ」がダービーを制したのです。
そこからウオッカは、日本競馬を代表する1頭になりました。
ウオッカは、競馬ファン誰もが好きな1頭になったのです。
連対率100%!ウオッカに3度勝っている「ダイワスカーレット」
そんな歴史的名牝ウオッカがいる中で、同じ年にもう一頭、圧倒的な能力をひっさげた「牝馬」がいました。
「ダイワスカーレット」です。
ウオッカはダービーを制覇しましたが、成績にムラがありました。
しかしダイワスカーレットは、引退するまでの12戦で連対率100%。
2着以下のレースがない、圧倒的に安定した成績を収めたのです。
そんなダイワスカーレットは、天皇賞秋までにウオッカと4度同じレースに出走し、3度ウオッカに勝っています。
ウオッカ最大のライバルは、牡馬でも古馬でもなく、同じ年の牝馬「ダイワスカーレット」だったのです。
そんな同じ年のウオッカとダイワスカーレット。
この2頭は記録にも記憶にも残る、歴史的な名牝なのです。
レース前・競馬ファンの声
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/NSI9428444_TP_V4_R.jpg)
「ウオッカvsダイワスカーレット」
古馬になって初めての対戦が「08年・天皇賞秋」でした。
レース前、ファンの声は
前走の毎日王冠だし、やっぱりダービー馬ウオッカが強いでしょ!!
いやいや、ダイワスカーレットのあの逃げには、ウオッカも勝てないだろう。過去にも勝っているダイワスカーレットが強い!!
「どちらが勝つか」ファンの評価は様々でした。
しかし、言える事は「どちらが勝っても歴史に残る名勝負になる」という事。
「08年・天皇賞秋」は、レース前から「歴史的名勝負」になる事が確定的でした。
歴史的レースの始りッ!
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/NSI9428445_TP_V4_R.png)
レース前から「歴史的名勝負」が確定的だった「08年・天皇賞秋」。
ついに、レースが始まります。
1番人気はウオッカ、2番人気はダイワスカーレット。
人気ではウオッカが勝ちました。
道中の攻防
歴史的レースの始まりです。
下馬評通り、ダイワスカーレットが逃げます。
ウオッカは7番手を走ります。
逃げるダイワスカーレット。
前半1000mを「58.7」という超ハイペースで逃げていきます。
直線の大接戦!!
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/PAK75_windsjyougaibakenjyoude_TP_V4_R.jpg)
逃げるダイワスカーレット。
追うウオッカ。
ついにレースは直線へ。
逃げるダイワスカーレットは、ペースが落ちません。
1頭グイグイ伸びてくるのは「ウオッカ」。
逃げるダイワスカーレットに追いつきました。
しかし!並んでからダイワスカーレットが差し返す!!
絶対交わさせない!と内でグングン伸びるダイワスカーレット。
絶対交わしてやる!と外からグイグイ伸びるウオッカ。
両者もつれ込んだまま、同時にゴール!!
タイムは当時のレコード「1:57.2」。
写真判定を見ても、内外どっちが勝ったは分かりません。
レースは審議に入りました。
しかし、このレースが「歴史的名勝負」になった事は「確定」しました。
レースは長い審査に…
通常、GⅠのレースでは、勝った馬が検量を行う前に「ウインニングラン」をします。
しかし、このレースではウインニングランが行われませんでした。
ウオッカ鞍上の「武豊」
ダイワスカーレット鞍上の「安藤勝己」
どちらも「どっちが勝ったか分からない」、そんな状態だったとか。
ウオッカ鞍上の武豊騎手は
「生きた心地がしなかった。」
と振り返っています。
決着は「2cm」
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/horses-430439_640_R.jpg)
審議は10分を超えました。
同着でもいいんじゃないか。
競馬ファンからは、そんな声もこぼれました。
審議開始から13分。
結果は「ウオッカ」が1着!
その差は、なんと「2cm」。
歴史的名勝負、勝負を勝ったのは「ウオッカ」でした。
しかし、「競馬」という観点から見ると、圧倒的に強かったは「ダイワスカーレット」という声が大半です。
「08年・天皇賞秋」
勝負に勝ったのは「ウオッカ」
競馬に勝ったのは「ダイワスカーレット」
どちらも「勝者」と呼ばれる歴史的名勝負です。
名勝負を観ると、競馬がもっと楽しくなる!
![競馬のイメージ画像](https://matsudaikeiba.com/wp-content/uploads/2021/08/horse-5609855_640_R.jpg)
「08年・天皇賞秋」をご紹介しました。
2頭の牝馬が主役だった、このレース。
競馬には、名勝負がたくさんたくさん存在しています。
そんな名勝負を観ると、競馬が楽しくなります。
競馬の名勝負を知って、もっと競馬を楽しみましょう!!